こんにちは。進学塾クロフネ塾長の川上です。
この「塾長ノート」では、授業の中で感じたことや、子どもたちの成長、地域での出来事などを、ゆるく書きとめていくコーナーです。
少しでも「なるほど」「うちの子にも当てはまりそう」と感じてもらえたらうれしいです。

「今回のテストぜんぜん勉強してないわー」って絶対ウソだから、
仲間がいた!って安心しないでね。
前期が終わり、通知表が返ってきましたね。
先週、たくさんの生徒が誇らしげに(あるいは、ちょっと気まずそうに)持ってきてくれました。
「まあ、3なら平均くらいでしょ?」
そう思ってホッとしている人、いませんか?
いやいや。
実は「3」って、**“平均より下”**なんです。(中学生の5段階評価)
「3」は“真ん中”ではなく“下から数えた方が早い”
たとえば、横須賀市の人気校「横須賀総合高校」を見てみましょう。
この学校、偏差値52。つまり神奈川県平均より少し上くらいの層ですね。
合格者の成績平均は——
9教科 45点満点中 34.3点(=1教科あたり約3.8)。
つまり、偏差値50前後の「真ん中」あたりにいる生徒の通知表は、もう「ちょっとでオール4」くらいなんです。
ということは、「3」は“平均”ではなく、
はっきりと“平均より下”の評価、ということになります。
「3だから普通」ではなく、
「3だから、もう一歩上を目指そう」なんです。
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評価は「テストの点」だけじゃない
さてここからが本題。
学校の成績(評定)は、「3つの観点」から作られています。
観点 | 主な評価資料 |
---|---|
知識・技能 | 定期テスト・小テスト・授業プリント |
思考・判断・表現 | 記述・作文・発表・レポート・スピーキングテスト(英語) |
主体的に取り組む態度 | 授業中の姿勢・提出物・テスト直し |
この3つをそれぞれ点数化(A゜=5点、A=4点、B=3点、C゜=2点、C=1点)して合計します。
評定 | 観点の合計 |
---|---|
5 | 15〜14点 |
4 | 13〜11点 |
3 | 10〜8点 |
2 | 7〜5点 |
1 | 4〜3点 |
たとえば——
- A゜A゜A(5+5+4=14)なら評定5
- AAB(4+4+3=11)なら評定4
- BBB(3+3+3=9)なら評定3
こうして見ると、「主体的に取り組む態度」を上げるだけでも、評定が一段上がる可能性があること、わかりますよね。
「主体的に取り組む態度」は“授業中の小さな積み重ね”
この「主体的に取り組む態度」、名前がちょっと堅いですが、要は「自分から学ぶ姿勢」のこと。
- 授業中にしっかり聞く
- 意見を言う、質問する
- 提出物を期限内に、丁寧に出す
- テスト直しをまじめにやる
こうした“地味な努力”が、ちゃんと見られています。
特に「テスト直し」。
「めんどくさい」と思うかもしれませんが、これ、成績に加点されるラッキーチャンスなんです。
間違いを直すだけじゃなく、
「なぜ間違えたか」「次はどうすればいいか」を書くことで、評価がぐんと上がります。
教科ごとの“クセ”も知っておこう
教科ごとに、どこを重視しているかが少し違うんです。
文系教科(英語・国語・社会)
英語は「聞く・話す・書く・読む」の4技能すべてが評価対象。
国語は作文やレポートなど、“自分の考えを言葉にする”課題が多め。
社会はノート・ワーク・レポートなど、「調べてまとめる力」を見ています。
つまり——
どの教科も共通して大事なのは アウトプット(発表・記述)。
暗記教科でしょと思われがちですが、暗記だけで乗り切ろうとするよりも、
「自分の考えをどう伝えるか」「どう書くか」に力を入れると、評価が一段上がります。
理系教科(数学・理科)
数学は「テスト直し」が課題として出ることが多いです。その中で途中式や問題を解く過程がポイント。
答えが合っているかよりも、“どう考えたか”が大切にされます。
理科では「観察レポート」や「実験レポート」が定番。
ただ結果を書くのではなく、「なぜそうなったのか」を自分の言葉で考察できるかが評価の分かれ目です。
つまり——
数学=思考の過程を見られる教科。
理科=分析力と探究心を見られる教科。
表面的な理解ではなく、“考える力”が評価されます。
実技4教科(音楽・美術・保体・技家)
この4教科は、ちょっと特殊です。
勉強の仕方がわからないという声をよく聞きます。
基本的に「活動+レポート+ふり返り」の三点セットで評価されることが多く、“取り組みと学んだこと”が重視されます。
たとえば技家なら、
「作品+ワークシート+レポート+授業態度」という多要素評価。
つまり、まじめに取り組む姿勢そのものが得点になります。
「センスがないから苦手」と思っている人も、
あきらめずに、丁寧に、コツコツやる姿勢を見せてアピールしましょう。
「見える努力」が成績を変える
定期テストの点数はとても重要!それは大前提ですからね。
ですが、成績は「テストの点数」だけで決まらない。
どの教科も共通して言えるのは、
「がんばっている姿を“見える形”にする」こと。
静かに努力するのも素晴らしいですが、
先生は“行動で見える努力”を評価します。
小さな積み重ねが、次の「4」や「5」につながりますよ。
“先生に伝わる形”にする工夫をしてみてください。
おわりに
まあ、そんな感じで。
「3」を“普通”と受け止めるか、“伸びしろ”と捉えるか。
その違いが、次の通知表を変えます。
自分のどの観点を伸ばせばいいか、
一度ゆっくり考えてみてくださいね。
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