「あれ?私が習ったときとやり方が少し違う…」
「中学生の頃この単元は習ったっけ…?」
はじめまして!地元の神奈川県横須賀市にて、進学塾クロフネを開校している川上です。
お子様の学習をご覧になられた際に、冒頭のような疑問を持たれた方も多いと思います。
それもそのはず、今の小中学生は、20年前 保護者の皆さまが高校や大学で学んだ内容を習っているからです。
今回は、意外と知られていない教育改革についてご紹介します!
執筆者の経歴
- 1988年横須賀生まれ、横須賀育ち
- 県立横須賀高校出身
- 学習塾歴10年
- 約200名の高校受験生を輩出
- 横須賀市の中学生は追大総を目指せ!を提唱し
2022年に「進学塾クロフネ」を立ち上げ
教科書はどう変わっているの?
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、実は教科書は4年に一度、大きな改定が行われています。文部科学省指導の下、直近では小学生が2020年、中学生が2021年、高校生が2022年に改定されました。
特に今回の大改訂では、小中学生の学習する単元が大きく変わりました。
上の学年で習っていた単元の一部が、小中高をまたいで下へ下へと降りてきています。
つまり、今まで高校1年生で習っていた内容が中学3年生へ、中学3年生で習っていた単元が中学1・2年生へ、中学1年生で習っていた単元が小学生へ、小学校5・6年生で習っていた単元が小学校3・4年生へ、といった感じです。
例えば数学の具体例を挙げると、数学の「素因数分解」は以前は中学3年生で学習していました。最初の中間テストのメイン単元でもある「因数分解」の基本として、「素因数分解」を習った方は多いのではないでしょうか。ところが今は中学1年生の最初に出てきます。驚きですね…
他にも、数学は3学年の全てに「データの活用」というものが追加されています。「度数分布表」や「標本調査」といった単元です。ちなみに私はこれを大学で学んだ記憶があります…
一部は高校の教科書に載っていた時期もあるようですが、今や中学校の教科書です。びっくりですね!
英語教育の進化
唐突ですが、ここで皆さんに質問です。
改訂によって、最も内容が変わった教科は何だと思いますか?
理系が難しそう…など、いろいろなご意見あると思いますが、私は英語だと考えています。
今、学校の英語教育は過渡期を迎えています。
その理由は大学入試です。今までの大学入試の英語は、単語・文法・長文で問題が構成される事が多く、基本的には習ったことを暗記すれば得点が取れるような内容でした。しかし日本の英語の語学力に危機感を持った文部科学省により、コミュニケーションを重視する傾向に変わりました。「4技能5領域」という呼び方を聞いたことがあると思います。
このことから大学入試を目標に、中学校・高校では単語や文法の学習だけではなく、オールイングリッシュ(日本語を使わず英語のみ)の授業を実施することが基本となっています。
小学校では3・4年生で今まで5・6年生が受けていたような外国語活動の授業が始まりました。さらに、5・6年生は中学1年生で習っていた英単語や文法を学び、算数や国語と同様に成績が付けられるようになりました。
皆さん、ご自身の小学校時代と比較してどうでしょうか?私は小学3年くらいのときにローマ字を習いました。それも担任の先生がお休みのときの自習で!全く身に付きませんでした…
小学生が学校の授業で本格的に英語を学ぶことはなかなか想像しづらいことだと思います。
ちなみに、中学校では高校で習っていた単語や文法を学習するようにもなりました。具体的な単元を挙げると、「仮定法」や「現在完了進行形」などが、今は中学3年生の教科書に載っています。他にも、中学2年生で習っていた「Be動詞の過去形」や「未来形」を中学1年生でそれぞれ学習しています。
まとめ
教科書がどう変わったのか、いくつか具体例を元に紹介しましたが、いかがでしたか。
特に英語に関しては、皆さんも学生の頃、苦手に感じられていた方も多いのではないかと思います。
今の中学生の教科書は本当に難しくなっています。「今後ウチの子は大丈夫かな…?」と学年が上がるに連れて、ご不安も募ることかと思いますが、まずは、現学年の学習をしっかりやっていくことが大切です。
進学塾クロフネでは、横須賀市の教科書に準拠した内容で指導をしています。
中学生の定期テスト対策・入試対策はもちろん、小学生コースでも中学校を見据えた指導をしています。
気になりましたら、お気軽にお問い合わせください!