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文字数が全国1位!?神奈川県の公立高校入試問題を徹底解剖!

神奈川県高校入試は全国トップレベルの文字数

「大学入試が難しくなったってニュースで言ってたけど高校入試はどうなのかしら?」

「神奈川県出身ではないのだけれど、神奈川の高校入試はどんな感じなのかしら…」

このような疑問が生じる事はないでしょうか?

特に初めての高校入試を迎える保護者の方や、神奈川県出身ではない方は分からない事が多くて悩んでいませんか?

「子供に高校入試の話をしたいけれど、私もよくわからない!!」
そんなお悩みに今回は入試問題に焦点を当ててズバッと説明します!!

進学塾クロフネ塾長
進学塾クロフネ 塾長
川上貴史(かわかみ たかふみ)

執筆者の経歴

  • 1988年横須賀生まれ、横須賀育ち
  • 県立横須賀高校出身
  • 学習塾歴10年
  • 約200名の高校受験生を輩出
  • 横須賀市の中学生は追大総を目指せ!を提唱し、2022年に「進学塾クロフネ」を立ち上げ
目次

神奈川県の入試問題は難易度が高い

神奈川県高校入試 数学
川上

初めまして!
神奈川県横須賀市で「進学塾クロフネ」を運営している川上です。


私は様々なスタイルの学習塾の講師・教室長を経験し、これまでに約200名の高校受験生を合格に導いてきました。

地元横須賀での学習塾歴は10年になります。
そんな私からの感想です。

「神奈川県の公立高校入試は難しい!!」

もちろん全国で1番というわけではありません。

ただ、実際のところ学校の定期テストとはかなり差があります。学校の定期テストで高得点を取っていたとしても、入試で高得点が取れるとは限りません。

と言いつつも、学校のテストは入試問題に寄せて作られています。
中学校にもよりますが、近年はその傾向が特に強くなっています。

以前は中学3年生のテストが入試とそっくりだったのですが、最近は中学1年生の後期中間テストあたりから入試に似ている問題が一部出題されています。

特に英語は、自由英作文などが出題されているのを良く目にします。

「少しでも高校受験に繋がるように。。」と学校の先生の思いが感じとれますね。

20年前とは全く違う高校入試

20年前とは全く違う高校入試の仕組み

突然ですが質問です!

今、この記事を読んでくださっている方は、神奈川県の高校入試を受けたことはありますか?

また、そのときの問題を覚えていますか?

ちなみに私は理科と社会の解答用紙の記憶が鮮明にあります。

私が高校受験をする際はちょうど神奈川県の公立入試の制度が大きく変わろうとしていた時でした。

前期選抜(面接と成績のみで合否を決定する制度)の廃止や

横須賀高校などが使用していた独自問題の廃止が決定し、各教科の問題の難易度や出題パターンも考えなおされている真っ只中。

当日、理科の解答用紙の一番下に記述問題を書く欄があった時は焦りました…。

当時の横須賀市の入試は、数学や国語、英語は書く問題が非常に多かったのですが反対に理科や社会は、漢字指定の書き問題があったものの記述問題は少なく記号で答える問題が殆どでした。

また聞かれる内容も基本的には、3学年分の教科書の内容を抑えたうえで過去問や対策問題集を取り組めば解ける内容ばかりでした。

苦手な教科でも、基本的な問題を解き進めていけば30点やうまくいけば35点も取る事が出来ました。
(筆者が受けた当時入試は50点満点でした)

さあ、現在はどうなっているかというと大きく変わった点を5つ挙げてみました。

20年前の高校入試との5つの違い

  1. 50点満点が100点満点に
  2. 学力試験と面接での1発勝負
  3. 全教科がマークシート
  4. 文字数が全国トップレベル
  5. 年度によって各教科の難化易化が激しい

こんな具合になっています。文字数については後述します。

年度による各教科の難化易化についてお話します。

過去5年での神奈川県の公立入試ですが、教科ごとの合格者平均点に波があります。

例えば、2019年・2018年の社会の合格者の平均点は下記の通りです。

社会の合格者の平均点
2019年:100点満点中、42.5点
2018年:100点満点中、41.8点

社会は点数が獲りづらい難しい教科の1つでした。

しかし、2021年度の合格者の平均点はなんと、72.6点でした! 

実際に私が指導していたこの年の受験生は、みんな口を揃えて「社会は簡単だった」と言っていました。自己採点の結果が90点以上の高得点だった生徒もいました。

また、理科の合格者の平均点にも同様に変化があります。

理科の合格者の平均点
2019年:100点満点中、61.3点
2018年:100点満点中、45.3点

理科は近年ではバランスが取れてきましたが、全国の中でも「神奈川県の理科は難しい」という時期がありました。

実際に、2015年の理科の合格者の平均点は37.4点でした。恐ろしく低いですね。。。

高校入試の理科をどのように攻略するか。当時指導していた受験生たちの模試の結果を見ながら、悩んでいた記憶があります。

入試問題は教育委員会が作成しています。原則として偏差値と得点が比例するような入試問題を目指して調整を加えています。

つまり、「全員が高得点!」とならないように、勉強を頑張ってきた学力の高い受験生が高得点をとれる。しっかり差が付くことが理想の入試問題なのです。

ですので、出題される問題の傾向が大きく変わる年もあったりします。

20年前の受験対策は、「とにかく過去問を解けば何とかなる!!」というものだったかもしれません。

現在では、出題傾向が変わったとしても、実力が発揮できる確かな学力が必要です。中学3年間の学習に抜け漏れがないように、日頃の学習を進めていきたいですね。

高校入試3年間分の過去問は神奈川県の公式HPに掲載されています👇

神奈川県
共通選抜における学力検査問題 神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜における学力検査問題

文字数が全国でトップクラス

神奈川県高校入試 英語

次はいよいよ文字数についてです。神奈川県の公立入試の文字数は一体どれくらいの量かご存じですか?

ずばり、全国トップレベルです。2019年度は栄えある全国1位です!!2022年度も全国トップクラスの文字数でした!

特に英語と国語は文字数が多い傾向が強いですね。

問題のページ数でカウントした方が分かりやすいので、教科ごとにページ数を記載してみました!

【2021年度】
英語:13ページ
数学:7ページ
理科:13ページ
社会:15ページ
国語:15ページ

計算メインの数学は少なめですが、それ以外の4教科は10ページ越え!凄いボリュームです。

神奈川県高校入試 令和4年度の国語
令和4年度の国語

上の画像は国語から1ページ分を抜粋したものです。神奈川県の高校入試はマークシート方式なので選択問題なのですが、答えの選択肢自体がこの文章量です。

受験生はまず第一に、この量の文字数を読んでからでないと始まりません。文章が苦手な子は問題を見るだけで頭が痛くなるのではないでしょうか。

また、英語であれば長文読解、理科であれば実験問題と時間がかかる問題も出題されます。何も対策をせずに受けてしまうと、時間が圧倒的に足りません。

入試本番では時間との闘いになります。「時間が足らなかった…」とならないように今からできる対策を教えます!

圧倒的な文字数に立ち向かうために

全国トップレベルの文字数に立ち向かうにはどうするのか!ズバリ、問題を解くときに時間を計ることです!!

これ以上のことはありません。しかし、闇雲に時計とにらめっこをしていても、問題に集中出来なくなるのでひと工夫をしましょう。

勉強するときにはキッチンタイマーを活用しよう!

そのひと工夫はなにかというと、キッチンタイマーを使うことです!やり方はとっても簡単!

①     勉強をする時に、制限時間と制限時間内で取り組む範囲を決めてからキッチンタイマーをセットします。
②     キッチンタイマーが動いている間は問題を解き続けましょう!
③     タイマーが鳴ったら一度手を止め、丸付けとどこまで解けたかを確認します!

予め決めた範囲を制限時間内に解き終われば、OK!鳴る前に解き終わらなかった場合は、主な原因として2つ考えられます。

Ⅰ:その問題への知識・理解が不足している
Ⅱ:時間に対する意識不足

Ⅰの場合は問題への理解や知識が不足しています!!
公式が抜けていないか、大事な言葉を忘れていないかなどを必ずチェック!

Ⅱの場合は一度時間を気にせずに同じ問題を解いてみてください。正解できたのであれば、後はどうやってスピードを上げるかです。

スピードの上げ方の一例です

スピードアップのポイント

  • 速読でトレーニングをする
  • 分からない問題と苦手な単元の問題は、スキップする
  • 最初に問題用紙を、最初から最後までざっと見る


時間に余裕をもって問題を解ける場合は、タイムアタックをしてみるのもおすすめです!

問題を早く正確に解けるようになればなるほど、自信に繋がりますよ!!

まとめ

今回は神奈川県の公立入試を文字数と難易度に注目して説明しました。

高校入試が不安に感じた方、危機感を持った方も多いのではないでしょうか。

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保護者の皆さまはもちろん、小中高の学生の皆さまも是非ご覧ください。

高校受験生のご家庭の方も、そうでないご家庭の方も、気になることがございましたらお気軽にご相談ください!

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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この記事を書いた人

川上(かわかみ) 川上(かわかみ) 進学塾クロフネ 塾長

1988年 横須賀生まれ、横須賀育ち。県立横須賀高校出身。学習塾歴10年。約200名の高校受験生を輩出。横須賀市の中学生は【追大総】を目指せ!を提唱し、2022年に「進学塾クロフネ」を立ち上げ。黒船が来航した横須賀の地から、子どもたちが未来を切り拓いていくことを全力で応援していきます!

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