高校入試で面接があるって聞いたけど、どんな準備をすればいいの?
うちの子は、話すのが苦手だけれど大丈夫かしら…
神奈川県の高校入試では、私立・公立問わず必ず実施されるものがあります。
さて、一体なんでしょうか?
答えは、そう面接です。現在、神奈川県の高校入試は私立・公立問わず面接が行われています。
※神奈川県高校入試での面接は、2024年度から廃止されます。
代わりに特色検査のひとつとして、あるいはクリエイティブスクールでの実施となります。ご注意ください。
参考記事:https://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20220426-OYTNT50242/
中には面接を重要視している学校もあります。ほんの10分程度の面接ですが、油断できません。
今回はそんな神奈川県の面接試験に臨むうえで、重要なポイントを話していきます。
執筆者の経歴
- 1988年横須賀生まれ、横須賀育ち
- 県立横須賀高校出身
- 学習塾歴10年
- 約200名の高校受験生を輩出
- 横須賀市の中学生は追大総を目指せ!を提唱し、2022年に「進学塾クロフネ」を立ち上げ
なぜ面接を行うのか
重要ポイントをお話しする前に、なぜ高校入試で面接をするのでしょうか?
理由は大きく分けて2つ。
1つ目は、生徒と高校のミスマッチを無くすため
就職活動における企業の面接と同じです。
極端ですが、工業科を目指す生徒が工業高校じゃない高校を受けても、入学後にやりたいことが出来なくなりますよね。
部活動で成績を残したい生徒が、学業を優先するバリバリの進学校に入学しても高校生活が辛くなってしまいます。
ミスマッチに気づかずに入学をすると、生徒本人のモチベーションが下がってしまい、最悪、不登校や退学という事態にも…。
これを事前に防ぐことが面接を実施する理由の1つです。
2つ目は入学する生徒の人なりを把握したいため
高校に入学すると関わる人の人数や行動できる範囲がグッと広がります。
基本的なマナーや礼儀が、きちんとしていれば学内、学外トラブルを起こすこともないでしょう。
高校側も安心して迎え入れることが出来ます。
反対にマナーや礼儀がなっていない場合はどうでしょう。
トラブルを起こしたらと不安になりますし、大ごとになった場合は高校の名前に傷がつきます。
特に私立は公立の高校より、ブランドイメージを大事にしている高校が多いです。
だからあらかじめ面接で周囲に迷惑をかけないか、挨拶ができるかなど、礼儀作法を見るために面接をします。
これは、大人になってからもとても大事ですよね。
面接対策重要ポイント3つ!
ここからいよいよ面接試験に向けての重要なポイントに移ります!
志望校をリサーチしよう!
まず最初に志望校のリサーチです!これが甘いと、次に紹介する面接シートの内容が薄くなります!
いきなり、そんなこと言われてもなにを調べて良いのかわからない…。
調べることに迷ってしまう人は、以下を参考に!
- 部活動は、どんなのがある?
- 授業のスタイルは?
- 3年間のカリキュラムは?
- 卒業生の進路は?
- 学校行事は?
上5つを徹底的に調べましょう!説明会に参加するのはもちろんのことです。
もし中学の先輩がその高校に通っていたら聞いてみるのもOK!
これを怠ると、このさきで説明する面接シートの内容が書けないあるいは薄くなってしまい、ほかの受験生と大きく差がつきます。
高校の先生からも、本当にこの生徒はうちの高校に入りたいのかと疑問が湧いてしまうので注意です!
面接シートを書こう!
志望校のリサーチが終わったら面接シートを書きましょう!
うん?面接シートってなに?
中学校では秋ごろから下書きを重ねて、年末年始に間に合うように清書をして各高校に送ります。
そして面接試験当日はこれをもとに面接をします。
ですので、これの内容が薄いと面接で話す内容も薄くなってしまいます。
例年書く内容は、以下の4つ。
- 高校の志望動機
- 学習面で頑張ったこと
- 学習面以外で頑張ったこと
- 自分自身の良いところ
①の志望動機は先に書いた、高校をリサーチした結果、自分はその高校でなにをしたいのかを書きましょう。
数ある高校からなぜ選んだのか、第1志望の高校の特徴を理解したうえで、より具体的に。(他校と比較するような書き方はしなくて大丈夫)
高校に入学してからの将来を書くのも◎。
②の学習面で頑張ったことは、得意教科の話以外も書いて大丈夫です。
苦手教科をいかに克服したか、テストの得点が下がったとき、どう上げていったかでも全然OK!
ここはたくさん書きたい人もいるかもしれませんが、内容は1つ2つに絞って書くと話すときに混乱しません。
③の学習面以外で頑張ったことは、部活や学校行事のことを書く人が多いです。
ここのテーマは、ほかの項目と比べると周りと似たりよったりになるので、頑張ったことがきちんと伝わるように文章を考えてみましょう。
④の自分自身の良いところは、一番悩む項目ではないでしょうか。
よほどの自信家でない限り、書くことが恥ずかしいですし、
そもそも自分のいいところって他人から言われてみないと分からないですよね?
ここは自分の家族や友人、学校の先生に聞いてみてそれをそのまま書きましょう!
面接で伝えるときも恥ずかしいかもしれませんが、自信をもって伝えられると◎。
また、どの項目も事実のみを書きましょう。面接官に、内容を深堀りされたときに答えられなくなります…。
最後に各項目を書くときの共通のポイントです。これを抑えると、グッと書きやすくなりますよ。
- 書く内容を一つ二つに絞って書く
- 話の内容は具体的に
- 起承転結を意識する
- 内容は事実のみを書く
当日の心構え
さあ、いよいよ面接当日です。本番を控え、すごい緊張していると思いますが大丈夫です。
同じ教室にいる人は全員緊張しています。
そんな中で名前を呼ばれるのを待っているときも高校の先生は見ています。
緊張しているからといって寝たり、ぼーっと過ごすのではなく、待合室から面接はスタートしています。
自分の面接シートのコピーを持っていき内容を確認したり
所作や身だしなみの確認をして、いざ臨むときに不安ごとがなくなるようにしましょう。
最後に
今回は面接対策についてお話をしました。10~15分とはいえ、いきなり初対面の大人と話すのはとても緊張するもの。
本番で緊張をしても伝えたいことが言えるように、準備と本番を意識した練習がとても大切です。
進学塾クロフネでは、入試対策のひとつとして面接対策を実施しています。高校受験対策について気になることがあればお気軽にご相談ください!
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